120411_224630 アマゾンで書評を見て面白そうだったので買ってみた古本。
送料込みで300円くらい。まぁそんな値段だから買ってみようと思ったんですけどね^^;あんまりこの手の本って読まないから…そもそもが小型犬の飼い主の本が多いし。

天谷これさんは秋田犬オーナーなのです。んで、普段のあれやこれを「変な飼い主との事件簿」としてエッセイ風に書いているものなんですが…

2006年刊行なのでそこまで古い本でもないと思うのですが・・・なんというか…少々(?)『それはお前もいかんやろ!?』と思うところがチラホラ…

まぁ私も決して言葉がお上品な方ではないので同じように読んでる方に不快な思いさせているかもしれませんが、文章がずっと罵倒口調なんですよね…それがまず不快…。

事実に基づいた本だとしても書き手側(編集・出版社も含めて)は読み手が面白いと思うように多少誇張・脚色して書くことはあります。・・・だとしても!!
なんていうかさぁ…全編通して「私のやりたい事に文句つけるな!」ってムードがプンプンで…小型犬オーナーさんだったり郊外のオーナーさんだったりの特徴には散々文句をつけているのに、自分が何か言われた事に関しては「大型犬なんだから当たり前だろ!」「日本人なのに日本犬のことくらい知っとけ!」と勝手すぎますなぁ。。。

確かに相手が悪いエピソードもたくさんあるんですけどね。犬が嫌がってるのに追い掛け回して噛み付かれ、犬をぶん殴る自称元ドッグトレーナーの白人とか(このガイジンは本人曰く過去にも何度も犬に噛まれ、殴り…うち一匹は殴り殺したらしい。トレーナーに向いてないよね…? 噛まれるって犬に携わる人には恥だよ恥。いまどきトリマーだって噛まれる=未熟だと承知してるよ)自分とこの犬が噛んだにもかかわらず「うちのが噛まれた、血が出てる」と言って永久に賠償金をゆすり続けるオバハンとか。

でもさぁ、公園で秋田犬のブラッシングしてんじゃないよ。そしてそれを注意してきたオバさんに「こっちだってわざわざ人の少ない公園選んでる」「拾えばいいんでしょう!拾えば!!」「ああいうのがヒステリーって言うんだよ~怖いね~~!(と聞こえるように叫ぶ)」って…開いた口が塞がらんわ。(。・д・。)
秋田飼ってるからわかるけど、ダブルコートの抜け毛って半端無いじゃん。この人は「あんたのトイプーは毛の抜けない種類だからこっちの気持ちがわからないんだ、凄い量出るんだぞ!!」って言ってるけど、だからダメなんだろうがよ!!! 部屋でやったってとんでもない量で辟易するでしょう? それを外でブラッシングしたら辺りがエライ事になるってどうして判らないのかなぁ。外でブラッシングしてる人は必ずと言っていいほど毛もそこで捨て置いていく。そもそも舞うものなんだから、風のある場所でやっちゃダメでしょう・・・拾いきれてる訳が無いじゃん。
 何で他人の迷惑考えないの? 部屋でやったら部屋に散るからって理由で人が公園で腋毛剃ったりしたらイヤでしょうがよ!!

そして・・・この本の筆者とその周辺…当たり前のように公園でノーリードで遊ばせているんす。(成長につれノーリードに出来なくなった哀切とかが書かれている)も・ち・ろ・ん、その公園ノーリード禁止。それを皆知っていてやってる。

あぁ許せない・・・6年も前の話だ、と言われても許せない。
折りしも今日ニュースで公園でノーリードで犬を遊ばせた挙句(過去に何度も公園職員に注意されていた)飼い犬が学生に噛み付き、逮捕された飼い主の報道がされていました。
もうね、バンバン逮捕したらいいんです、ノーリードは!(。-`人´-。)ムッカ~~☆ 噛んだ犬(ドーベルマン)は写真公開されていた時、すっごい不安そうな表情してたよ。口輪されて、知らない人に囲まれて写真撮られて…不安だったろうね。どんなに可愛がってたか知らないけど、飼い主の無知だとか未熟だとかが要因で犬は犠牲になるんだよね。
まぁ結局…一番イヤなのはこれで「やっぱり大型犬は…」と言われることなんだけどね…Orz そういう意味では私も自分と自分とこの犬のことしか考えてないわけだが。。。

ま、子育てと同じでね…どこの飼い主と会っても「あなたの育て方は逐一全てが素晴らしい!!」とは絶対にならないんだよね。
口には出さなくても心の中で「それはこうした方がいいんじゃ・・・」「それはあかんでしょ」「えっそんなことさせるの!?」みたいなのってみんなあるんだと思う。自分も多分他人にはそう思われている。自分自身は「一番正しいこと」をやってるつもりでもネ。
でも一頭一頭違う個性があって、違う対応が求められる。望まれることだって各家庭で違う。それなら全てが同じ育て方なわけ無いじゃん、同じ躾方なわけ無いじゃん。

「これはいかん」と思うた事は反面教師に、「そうじゃそうじゃ、まっことまっこと!」と思うた事は取り入れて行けばいいんだろうなぁ。
 ムカムカしながらも300円分くらいは楽しんだ本でした。いやでも、いかんで、しかし!!